2021-01-31 定め・造花の町 詩 定め・造花の町 定め 私が見ているのは懐かしい色で錆びていた 思い出の色は淡く鏡のない世界である それが悲しき人の定めか 光届かぬ闇の中 -------------------------------------- 造花の町 水のいらない綺麗な造花の町で 人や建物さえも思い通り作れても 形だけで綺麗とは言えない いつか気付き土を耕し種をまき 雨が降って本当の花が咲く いつかの野に咲く花のように