雨実 和兎の小説創作奮闘ブログ

エッセイ・小説・詩・ポエム

2020-11-15から1日間の記事一覧

きらい・神頼み・こども・現状

きらい 嫌われてると思っていたら そいつの事が嫌いになった 結局それで嫌われた 神頼み 苦しい時の神頼み 悪いと言えない僕もするから どんな時も神頼み 悪いと言えない僕もいるから 頼み事が無くなるようにと また神様に頼むのさ こども 時に子供は残虐だ…

自作自演の檻・森の中・無意味の意味

自作自演の檻 意思やプライドやメンツ 全ての体裁を気にして 手枷足枷をはめられた囚人のように 身動きをとれなくしている僕は 誰よりも自分を愛していた 森の中 子熊「母さんどうして僕を背中に乗せるの」 親熊「森の中は敵が多いからよ 1年後 子熊「母さ…

十代の鼓動・痛み・混迷

十代の鼓動 僕がこの目で見たものは 限りある時の動きでした 僕がこの手ですくったものは すくえばこぼれる水のようでした 僕のこの手から落ちる血は 悲しくも赤い涙のようでした 僕のこの目から落ちる涙は 僕を生んだ親の涙でした 僕の胸の鼓動の音は それ…

40<魔笛>

40<魔笛> 只の洞穴とは知らず、ダンジョンだと騙されたまま魔王一行は進み続けていた。 少ない敵とは戦わないという、宣言以降の気楽さは口笛ものだ。 勿論魔王という立場が在るし、暗闇で口笛を吹くのは不吉だから実際に吹く事は出来ないが。 多少のキラ…

39<狂想曲>

39<狂想曲> 魔王一行がダンジョン探索を続けていた頃、洞穴の入口では魔王城を守っているはずのウスロスが妖しく笑い内部に入って行く。 すでに下見を終えているのかウスロスの歩調に迷いは無く、微かに響く笑い声は鼻唄混じりである。 そのまま幾つかの別…

38<宣言>

38<宣言> ガオンが寝たのは諦めよう、流石に魔物が来たら起きるだろう。 其れよりも今、気掛かりなのはゴブリンの挙動不審だ。 骸骨兵の帰りを待つ間に気付いたが、魔物を警戒しているのか辺りを何度も見回している。 其れだけならゴブリン自体が弱いから…

37<完璧な布陣>

37<完璧な布陣> 朝から寝室のドアをノックする音が響く。 偽者とはいえ、わざわざ魔王を起こしに来るとは勇気の在る奴だ。 ドアを開けると、ウスロスが白々しく頭を下げる。 「参謀として重要な報告が在るのですが宜しいでしょうか」 もう相手がコイツとい…

36<悪巧み>

36<悪巧み> 時は現在に戻り。 ケルマンとルミニーが一時休戦となり、近付く魔物に備えガルのメンバーは書記官のラタを守る為に輪に並ぶ。 索敵報告をしたリジョンの慌てた様子から察すると、魔物が少数の可能性は低い。 そんな一行の予想通り現れた蟻の魔…

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