雨実 和兎の小説創作奮闘ブログ

エッセイ・小説・詩・ポエム

枯れ木・心の負担・キスまでの距離・くせ

枯れ木・心の負担・キスまでの距離・くせ 枯れ木 咲いていたのは いつ頃だったか 乾いた心に 時だけが過ぎていく 枯れ木に水を注ぐように 優しき雨が静かに包む また咲き誇るその日まで 季節は巡りすぎていく 心の負担 一生の負担か 一時の負担か 悩み苦しん…

相対性理論・毛布・雨

相対性理論・毛布・雨 相対性理論 一人より二人 二人より三人 三人より四人 四人より三人 三人より二人 二人より一人 毛布 毛布一枚のぬくもりがあればいい そんなもんだ 缶コーヒー一本買えばいい そんなもんだ ぬくもりなんて 子猫を一匹飼えばいい そんな…

70<続セト戦>

70<続セト戦> 「ルミニーさん!!」 ガルのメンバーを見たエミリも、安堵の表情を浮かべている。 「あれま、変な煙りが上がってると思って来たら、アンタ達だったのかい」 セトの動向を警戒しながら、三人は歩み寄る。 「盗賊では無さそうだけど女の子襲う…

驚愕の一発撮り THE FIRST TAKE特集②

驚愕の一発撮り THE FIRST TAKE特集② もうチャンネル登録者数300万人に迫り ユーチューブでは有名だが テレビの音楽番組しか観ない人なら 知らないのはもったいない 是非観るべきである ちなみに 「THE FIRST TAKE」は、 一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切…

69<トウ対セト>

69<トウ対セト> 舞台は異世界に戻り、対面したセトとの戦闘が始まる。 「ホラッホラッ!」 まるで旗揚げゲームのように掛け声を上げ、セトは笑いながらナイフを突き出す。 「避けるの上手いね~。どんどんいくよ~、ホラッホラッ!」 必死でナイフを避ける…

68<死因>

68<死因> この頃医療に興味が在ると言って家族を欺いていたセトは、親に連れ出される事も減り。増えた自由な時間とお金を、実験的な事にあてていた。勿論。其の実験は医療的な意味なんて求めてはいなく、只の虐殺である。つじつまの合う言い訳が、医療だっ…

67<黒原セトという男>

67<黒原セトという男> 時は戻り現代。 父親が教師の家庭に産まれた黒原セトは、周りから普通の子供と認識されていた。 特に勉強やスポーツが出来るでもなく、クラスで目立つでもない。 家庭も特別裕福でも貧乏でもなく、家族仲が悪い訳でもない。 強いて違…

66<天敵>

66<天敵>数日間は食事の準備や資材の管理等を手伝っていたエミリだが、休日を貰えたのでギルドに依頼を探しに来ていた。「薬草採取か、コレなら良いんじゃないか」「うん、頑張ってみる」クーガーに乗り森に着くと、ギルドで貰えた地図を頼りに目的地へと…

主役・主役Ⅱ・新しい歌

主役・主役Ⅱ・新しい歌 主役 僕が回れば 僕を中心に世界が回る 脇役だと思えば 僕は脇役で 主役だと思えば 僕は主役 今がどんな物語でも それに気付いた僕が 今から作る物語が 僕の本当の物語 主役Ⅱ 僕らが回れば 僕らを中心に世界が回る 脇役だと思えば 数…

一歩・好き・友

一歩・好き・友 一歩 不器用にでも一歩一歩 先が見えずとも一歩一歩 君の家まであと一歩 君と一緒に一歩一歩 歩幅あわせて一歩一歩 好き 嫌いが多い人よりも 好きが多い人の方が好きだ 友 眠れない夜は思い出すよ 子供が出来たんだって?俺の方はまだだけど …

雲の名前・夢中・戦場

雲の名前・夢中・戦場 雲の名前 雨は全ての音を掻き消し 大きな流れの中に僕を引きずり込む 浮かび上がった僕たちを人はみんな雲と言う 繰り返されるルールの中でも 僕はひとつの生命体だ 夢中 夢見心地で夢に引きずられ引き裂かれても 僕はここに立っている…

赤子の表現・きっかけ・家計簿・窓のカーテン

赤子の表現・きっかけ・家計簿・窓のカーテン 赤子の表現 赤子の泣き声が止まらなくても 悲しみで受け止めちゃいけないよ それが唯一できる表現なのだから きっかけ 幸せから始まる暮らしも いつしか生活に壊されていくから 悩む事を忘れないでね 疑問は思い…

空回り・リアル・下手な絵・ローラーブレード

空回り・リアル・下手な絵・ローラーブレード 空回り 言葉も行動も状況も 空回りするほど 純粋な気持ちが綺麗に見えるんだ リアル 待ちわびた休日 原付に乗ってただ走る 行き先もなく 棒を倒した方向でもなく 僕に出来る少しばかりの自由 何処までも行けるわ…

売り買い言葉・寄り道・謎解き・本気

売り買い言葉・寄り道・謎解き・本気 売り買い言葉 これから先もずっと二人で 笑っていたいが故の口喧嘩なら 言葉を選ばなければ 抱き締めやすい言葉を 寄り道 夜道なら明るくなるのを待てばいい 迷い道なら道が無いより 迷うほどあるだけいい 別れ道なら歩…

流れ星・知る時間・愛情表現・誰かのために

流れ星・知る時間・愛情表現・誰かのために 流れ星 彼女が何故 僕を試したのか それを知ろうとしなければ彼女への愛も 彼女からの愛も見えはしない あるのに見えない星のように星は落ちていく 彼女の願いを聞き入れずに 知る時間 付き合って得るのは 身体と…

明日・ダイス・時計・天秤

明日・ダイス・時計・天秤 明日 母の手のぬくもりは忘れた 二つの別れ道を通り過ぎ 僕は社会に溝を作った あの頃の僕に告げたいんだ 今日より大事な明日 明日より大事な今日 大切に生きてほしいと たとえ意味が解らなくても ダイス 投げないダイスに数字は出…

接点・ものさし・ルールと自由・ケース

接点・ものさし・ルールと自由・ケース 接点 他者との接点なんて 点と点はどれでも線でつながる 向き合うか向き合わないかだろ ものさし 普通や人並みなんて言葉は 出来ない人には脅迫だから 同じ定規で測ってはいけない 自分と人とは違うのだから ルールと…

不眠症・銃・自己認知

不眠症・銃・自己認知 不眠症 太陽を手でかざしてみる 僕に光は眩しすぎる 僕は光を嫌っていた 朝の優しさに気付いた時 本当はずっと闇を恐れていた事に気付いた 銃 絶対的な正義が存在しなければ 絶対的な悪も存在しない 全て理屈で通るんだそれが屁理屈で…

日向の影・愛の深さ・小雨・いきどころ・答え

日向の影・愛の深さ・小雨・いきどころ・答え 日向の影 同じ物を見ても 同じ事を感じられない 僕を許してください 愛の深さ 難しい問題を受け止めると深い愛で 簡単な問題を受け止めると浅い愛なんて 幸せな悩みだね 小雨 雷鳴の威嚇 突き刺す雨が傷口にしみ…

青い鳥・嘘・自己嫌悪・涙雨

青い鳥・嘘・自己嫌悪・涙雨 青い鳥 僕が探していた青い鳥は あの空のようなものだった 君が探している青い鳥は あの海のようなものだろう 嘘 そんな小さな事で嘘をつくなら 大きな事なら大きな嘘をつくのかい その嘘を嘘で誤魔化していくのかい 僕も嘘をつ…

現実・羊・タマの一年・多数決・結果

現実・羊・タマの一年・多数決・結果 現実 あれもそれも現実逃避だ 時間の限り逃避するのだ それもこれも現実逃避だ 救われなけりゃ紙ゴミだ 羊 羊が一匹 羊が二匹 羊が三匹 羊が眠ると狼が目を覚ます この小さな世界の理 タマの一年 春うたたね 夏ひなたぼ…

僕の目・エスケープ・オセロ・檻

僕の目・エスケープ・オセロ・檻 僕の目 悲しい目に見えるのは 悲しいことをよく見るからだよ よく遠くを見るのは どこかにある平和を探しているからだよ 左右で目の形が違うのは この世の矛盾を見ているからだよ エスケープ 母親は男を作って逃げた 息子は…

65<噂>

65<噂> エミリ達三人が街に来て、数日後。 レンガ運びの仕事が終わると、仕事仲間で一緒に飯を食って酒を呑むのが日課になっていた。 「マオー、お前も随分慣れてきたな」 「いやいや、ソイツはまだまだ新人だ」 宿屋の食堂に大きな笑い声が響く。 相手が…

驚愕の一発撮り THE FIRST TAKE特集

驚愕の一発撮り THE FIRST TAKE特集 もうチャンネル登録者数300万人に迫り ユーチューブでは有名だが テレビの音楽番組しか観ない人なら 知らないのはもったいない 是非観るべきである ちなみに 「THE FIRST TAKE」は、一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り…

64<地獄の始まり>

64<地獄の始まり> エミリ達が居る街の近くには王城が在り、其の城壁に囲まれた一角で罪人達を処刑する広場を見下ろす二人が居た。 士官らしき軍服を身に纏った二人は、広場に連れ出された罪人を見下ろしながら会話を始める。 「幾ら人を殺した盗賊とは云え…

路上に楽器設置してみた動画特集

路上に楽器設置してみた動画特集 日本のTVでやってるドッキリ番組って 脅かす系が多くて笑えないから 自分はあまり好きではない 逆に海外のドッキリは洒落てて好き 他人の捨てたゴミをゴミ箱に捨てると 通り過ぎていた何十の人が立ち止まり拍手するとか ホー…

63<美味と企み>

63<美味と企み> ギルドを出てガルのメンバーと別れた俺達は、教えてもらった宿屋に向かい町を歩いていた。 通りの店で服を買い着替えたので、もう変に注目される心配もない。 思いの外ミノタウロスの角が高く売れたようなので、其のおかげだったと云える。…

62<ざわめき>

62<ざわめき> 「罪人だから引き摺られてたんじゃね」 ギャハハと背後に響く笑い声も、どうやら再会に浸るルミニー達は気付いていない。 一通り再会の会話が落ち着いた頃、やっとルミニーが本題を切り出す。 「そうだ、登録手続きしてやってよ」 こうしてカ…

61<勝者の勇気>

61<勝者の勇気> 心配したエミリが隣に居てくれた事で、賭けはうやむやになり。 衣服の背中部分が破れて尻が見えそうな事を代償に、完全なる勝利を手に入れた。 隣に居る状態ならエミリにも見えないだろうし、何より勝利者という言葉は気分が良い。 「魔王…

60<チキンレース>

60<チキンレース> 男にはどうしても負けられない戦いが在る、其れが今だ。 そんな大袈裟な決意を胸に抱き、俺はチキンレースに挑む。 会話が聞こえていないエミリは不思議そうな顔をしているが、気にする事はない。 直ぐに隣に行くのだから。 意外と真剣な…

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